2018年6月25日月曜日

ニュースレター002 6月18日の活動報告


ニュースレター002 618日月曜日

 この日は、一日中作業で埋まる最初の日になりました。マタイ31617節と112530節を基にした朝の祈りの後で、ハインツ師はセッションにエンジンをかけるように、神言会と実際の世界の間の歩み寄りに関するプレゼンを行いました。そこには、ここまでの過去六年間に達成できた結果とまだやり残していることも含まれていました。その中心メッセージは「最後の者を先に」据えるというキリスト論的務めでした。このプレゼンへの答えとして、私たちは三つの問いかけに応えるようにと招かれました。1.「このレポート驚いたことは何か」2.「自分に浮かんでくる新しい問いは何か、何が足りなかったか」3.「このメッセージのどの要素が私たちの間でキリストの愛を強め、人類の益となるように主の宣教使命のうちに私たちを前面へと促すか」。

 プレゼンはパワーポイントを用いて行われたものの、「私たちの働き方で変えなければならないところはどこか」「私たちを憐れみと共感のより真正な証し人とするものは何か」「世界にある不正や痛み、苦しみとどう向き合えばよいか」「貧しい人たちや環境への私たちの献身をどう深めるべきか」「他の宗教や世俗の機関と協力して働くにはどうすればいいか」といった質問のような本質的要素で、深めるべき文書全体を読むようにと勧められました。言いかえれば、「神の手にあるより使える道具はどうすればなれるのか」、ということです。クリュケ師は総顧問の中心的な三つの務めを書き出しました。励ますこと、任命すること、財政と建築物の用法を監視することです。そこで、最高のリーダーシップの重要性と、信頼と信用が決定的な重要事項となる人に課せられた責任も強調されました。

 「私たちの生きる時間は短いので、私たちは構造ではなく、人々と共にその時間を費やさなければなりません。世界の貧者たちは教会の未来のメンバーです。私たちの宣教は簡潔です。預言的対話です。これは様々な形を取ります。聖書的な形や、養成の形、教育の形を取ります。キリストの愛がキリストの働きをするようにと私たちを駆り立てます。私たちは刷新をしようとしていますが、それは本当に回心です。古い習慣を変え、古いものを過ぎ去らせることによって私たちの宣教の方向性すら変えるものです。私たちは箱の外側にあるもののことを考えなければなりません。私たちの凝り固まった関わりは躍動的にならなければなりません。私たちは人々と共に居なければならないのです。私たちのリーダーシップには深い回心が求められています。これを支えるためにも私たちの財政は研ぎ澄まされるべきであり、また連帯を礎としている必要があります。

 統計的には、私たちはとてもうまくやっているように聞こえます。私たちはつい最近ドミニコ会の人数を越えて世界で六番目に大きい修道会になりました。私たちは6千人で84か国で働いています。その半分以上はアジア出身者です。私たちの平均年齢は若く、50.15歳です。私たちの高齢会員は全体の15%です。私たちの未来はアフリカとアジアにあります。ブラザーのメンバーの数は減っているけれど、司祭の数は安定しています。けれど私たちの成功は私たちの将来のあり方によって立つべきではありません。私たちは諸文化の交わりを強調してきましたが、それにはまだまだ長い道のりがあります。メンバーのうち90%は責任をもって行動し、8%はもっと責任感を持つべきで、2%は責任感がありません。けれどリーダーシップは彼らに焦点を当てるべきではありません。私たちは彼らのケアをしながら高齢会員に焦点を当てなければなりません。今日生きていて健康的な会員と同じ数の神言会メンバーがこれまで天に召されていきました。そして彼らは私たちの宣教の努力のために祈っています。私たちにはすでにフィンネマン司教やノヴァク司教、ゼラゼク神父や永久礼拝会のマリア・ミカエルシスターのような模範がありますし、ドイツ人およびポーランド人の神言会の殉教者の数は22人もいます。けれどまだまだ必要です。

 私たちの前にある大きな務めには人事、財政、組織基盤といったものがあります。私たちは東ヨーロッパやアフリカ、ラテンアメリカやアジアに広がり続け、特に教育の領域や、難民問題と言ったより特化された奉仕に努めていますが、ヨーロッパと北米では数が減っています。

 私たちの持っているお金の50%は養成が使っています。けれど私たちは養成センターでもっと多くの投資をしなければなりません。彼らこそが私たちの未来だからです。全管区は自立会計を成り立たせなければならず、箱の外側について考えこれを成し遂げなければなりません。私たちは信者さんや信徒の宣教における仲間とのつながりを強調しなければならず、そこで宣教精神を育てる方法として彼らに所有権の感覚を提供しなければなりません。」

 総会長のプレゼンに続いて、私たちは小さなグループに分かれて、自分たちが聞いたことを深め、消化する時間としました。そしてハインツ師によって挙げられた三つの質問に答え、全体で発表するためにグループ報告を提出しました。全体発表で、私たちは予定を確認するために票を取りました。そしてハインツ師は小グループで作成した質問に対する答えを提供しました。質問には次のようなものがありました。「時代遅れの構造に対して私たちは何をしていくのか」「兄弟会員たちを、特にリーダーシップを取れるようにと促すにはどうすればよいか」「信徒の兄弟姉妹に力を注ぐにはどうすればいいのか」「召命を推進するにはどうすればよいのか」「私たち自身を刷新するにはどうすればよいのか」「信徒の仲間たちを共通のプログラムに巻き込むにはどうすればよいのか」「引退会員とどう接し、どうすればいいのか」「貧しい人々を最優先にする選択はどういうものなのか」「私たちの共同体を強めるにはどうすればよいのか」「運営と養成の挑戦はどのようなものか」「兄弟会員の間にあるネガティブな雰囲気をどうすればいいか」「私たちのリーダーシップのあり方はどうあるべきか」。

 クリュケ師はそこでいくつか、総会長として六年間の職務を果たしてみてきた自分の気持ちと経験を語りました。彼は従順の倫理以上に責任の「倫理」を強調しました。これは神の働きのために責任ある生き方をするのに重要です。「私たちは自分の資財を貧しい人々のために分かち合うべきで、資材豊かであるべきで、必要とされている所に人々を配置し、可能な時にその場所を他の人に引き渡す必要があります。私たちはより多くのことを引き受け、とても良くできあがった組織や小教区といったものを手放すことを学ばなければなりません。家族や青年に焦点を当てるという正しい方向性に動いていかなければなりません。豊かな管区は貧しい管区と分かち合います。リーダーシップはますますチームで分かち合われるべきで、助言を仰ぐことや、連帯を含まなければなりません。けれど私たちは自分たちの近くにいる預言者にも気づき、彼らに耳を傾けなければなりません。」

 クリュケ師は顧問メンバーとリーダーシップチーム全員に心からの感謝をしました。彼は六年を振り返って多くの良いことが行われ、多くの大事な決断がなされたことを思い返しました。「未来のリーダーたちは全兄弟を知るようにならねばならず、その結果、空港で生活し、多くのベッドで寝るのに慣れなければなりません。世界中で神言会員たちは世界をより良いものにするものすごい働きをしています」。最後に、クリュケ師は私たち全員に感謝し、特に変化に対する不忍耐という失敗に落ちたことのゆるしを求めました。

 この日の最後の時間は、総会議の作業文書の進捗状況が紹介され、それについての票が採られ、受理されました。そのプロセスには、全管区・準管区・宣教地区や、いくつかの管区顧問、幹部会、委員会の仕事からのアイデアも含まれました。総会議が進むにつれ出てくる新しいアイデアが出ればどんなものでも紹介され、加えられていく予定です。ゾーンのグループでは草案作成委員会と提案委員会のための候補者が選ばれました。
 
コミュニケーションディレクター:モデステ・ムニミ

クリュケ師へのインタビュー

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