2018年6月24日日曜日

ニュースレター002 教皇謁見レポート


総会議の参加者、教皇フランシスコに会い、耳を傾ける。

教皇との特別な謁見は、いつも神言会の総会議で特筆すべき瞬間でした。6月17日から7月14日に及ぶ第十八回総会議に関しては、このイベントは2018年6月22日、バチカンの教皇クレメンス八世ホールで行われました。

13時に、教皇フランシスコ教皇に会い、耳を傾けるために、総会議が行われているネミのアド・ジェンテスセンターからローマへ旅をした神言会の司祭、ブラザー、協力信徒合わせて155人の前に姿を現しました。金曜日の数多くの謁見をこなすハードスケジュールにも関わらず、教皇フランシスコは、会うのを楽しみにしていた神言会の仲間たちと会うために、輝かしい笑顔でホールに入ってきました。

総会長のハインツ・クリュケ神父の短いあいさつの後で、教皇フランシスコは、総会議のテーマである「キリストの愛が私たちを駆り立てる(IIコリント5章14節)、み言葉に根ざし、その使命に献身して」にふさわしいトークをスペイン語でしてくださいました。総会議のテーマのために選ばれたパウロ書簡のフレーズの宣教的本性について神言会メンバーに思い起こさせるのに加えて、教皇フランシスコはよくまとまった三つのポイントを指摘しながら勧告をして下さいました。

神の聖なる摂理への信頼
 まず、教皇フランシスコは、日々の祈りの行動と秘跡の祝祭を通して、神の摂理への信頼を刷新するようにと、神言会メンバーに呼び掛けました。さらに、この信頼は、聖霊の力に信頼を置きながら、危険に飛び込む勇気に反映されます。

神のみ言葉を告げよ
 二つ目に、教皇は神言会に、どんな場所であっても、どんな時間でも、どんな文化であっても、すべての人に神の言葉を告げるカリスマのことを思い起こさせました。神言会の宣教師は、キリストのことをまだ知らない人々にみ言葉を告げ知らせる挑戦と面するためにいつでも使えるように整えられた方法をいつでも用いるべきでだと教皇は言いました。

宣教中の兄弟共同体を形成すること
 最後に、教皇フランシスコは神言会に対して、その宣教カリスマを兄弟愛のうちに一つになる兄弟共同体を体験するようにと勧告しました。多様性や諸文化の交わる性質にも拘らずこの方法で一緒に歩むための神言会の能力は、今日の世界における福音宣教にとってものすごく大きな価値です。教皇は、共同体で愛と一致を達成して初めて神言会は他者と共に居る冒険をしたり、平和と正義に関連した多くの事柄をカバーするために働くことができるのだと強調しました。

根と墓地
 準備されたテキストから話すだけでなく、教皇フランシスコは、この場を利用して何度も自発的に語り、神言会の宣教師たちがケアと愛の具体的な行為のうちにその根幹に立ち戻り、その宣教生活を果たしてアフリカやアジア、アマゾンをはじめ全世界の遠い土地に埋葬されている神言会員たちを思い起こすようにと勧告しました。



 教皇の声と仕草のうちに示された情熱が、ホールにいた神言会員たちに決定的に届きました。ベルン・ルッフィング修道士は、ドイツ管区の総会議代議員ですが、こうコメントしました。「教皇フランシスコの微笑みには、小聖堂に入って来た時に本当に感動させられました。すぐに私たち全員とつながりを持ったのです。たぶん、台本通りにしなかった時に、特別な瞬間もあったと思います。そして本当に心から語ってくださっていることを感じました。教皇が私の手を差し伸べて下さった時、彼から来る特別なエネルギーを感じました。教皇との謁見に参加する機会は、本当に特別な恵みでした。

 この集いにおいて、教皇フランシスコに示された接し方には大きな価値がありました。通訳なしの完全にスペイン語で行われたイベントだったために、全員が教皇のお話しの内容を理解できたという訳ではありませんでした。総会議の一員となるように招かれた神言会の仲間の信徒であるレン・ウハルさんにとっては、それでも特別な体験でした。こう言いました。「あれは本当に祝福でした。スペイン語で語っている間、しゃべっていることはほとんど理解しなかったのですが、私たちの間で最も小さな者への奉仕を代弁する世界的リーダーのいるところにいるということは、キリストの宣教する弟子であるようにと自己をささげ直し、私の人生の中でイエスがよこしてくださった人々に奉仕するようにと私を促したのです。

 謁見の最後に、グループメンバー一人ひとりが教皇フランシスコと握手する機会を得ました。また、教皇を中心に座らせた全体写真も撮りました。

 教皇フランシスコとの謁見は時間的には長くありませんでしたが、教皇によって告げられた勧告の言葉は、きっと内省のためにも行動のためにも多くを提供することでしょう。神言会はまさに将来にとっての宣教の優先順位を確立しているのですから。
(アントニ・レ・ドゥック、SVD


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